「HONDA」の立体エンブレムがついています。いいね〜。この立体エンブレムは新Ver.S以降現在に 至るまで廃止されています。どうしてだろう。印刷のステッカーなんかより断然かっこいいのにね。

タンクの凹み補修

先日雨の日に強いブレーキをかけ転倒してしまいました。
メータ全損・ハンドルバーゆがみ・フロントアクスル交換・リアLウィンカー交換で\73500しました。
タンクもかなり凹んだんだけどタンク交換となると\100kコースなので自分でどうにかすることにしました…
まずタンクがべっこり凹んだバイクを用意します。
そのまま眺めていると持ち主もべっこり凹んできます。
持ち主の心のように雨が降ってきました。(本当はこんな日に作業しちゃいけない。)

用意するもの
・タンクが凹んだバイク
・150 340 600番の紙ヤスリ(番号が少ないほど目が粗い)
・薄塗りパテ(今回はソフト99)
・シリコンオフ(脱脂材) ・ボディカラーの塗料
・上塗り用クリアカラー
・板金パテ(今回はソフト99超軽量パテ)
もれなくマイナスドライバーでこじるとカンカンが潰れてしまうほど固くしまった蓋付きです。
まずは塗料を落とします。
150番のヤスリで凹んだ部分の塗料を落とします。
340番のヤスリで凹んだ部分の周りの塗料と地金の段差を無くします。
もともとある塗装を傷つけるのはかなりの覚悟が必要です。

シリコンオフ(塗料やパテを塗るときに前準備として脱脂します)をかけます。
パテを混ぜます。
まずは缶の中でよくかき混ぜます。
もともとは(写真中央アイスクリームのスプーンのような)灰色をしてます。
それに100:1(ゴルフボール:パチンコ玉)の割合でオレンジ色の硬化剤を混ぜ合わせるとちょっと汚い色になります。
すぐに硬化が始まりますのでかき混ぜたら早いうちにタンクに盛っていきます。
パテを盛りました。
できるかぎり空気泡が入らないように他の塗装の部分に垂れたりしないように注意します。
指触乾燥(指で触って乾いてると感じるまで)します。
少し乾燥(結構早い)してきたら150番と340番のヤスリでパテの表面を滑らかにします。
少し厚みが足りないようなのでもう一度パテを塗りなおします。
後ろから見てもちょっと出っ張ってるようにまでなりました(^o^)丿
あとでヤスリがけして整形するのでちょっと多めに塗りましょう。
二回目になるとさすがに乾燥しにくくなります。
暇なので塗装のことを考えマスキングします。(要領よくやんないと日が暮れます。)

工程の途中ではいつも脱脂を忘れずに!
厚塗りパテの段差などを埋めるために薄塗りパテを塗ります。

こいつはちょっと乾きにくいので(推奨30m〜1h)その間に自転車で近所の南海部品にクリアカラーを買いに行きます。
〜南海部品にて〜(実話です。)
カラーのコーナーで私はクリアーを探していました。
(実際あったんだけど)私が見つけたのは

「Daytona FRP下地用クリアプライマー」
(プラスチックのような素材は少し柔軟性があるため普通に塗るとあとでペリペリと塗装が剥げます。
そうならないように塗装の下地として塗るものです)
「Soft99 上塗り用クリアー」
(私が黒の塗料として使っているのがDaytona製品のためメーカーが違うとクシャクシャになる恐れがあります。)

私:「う〜ん。やはり小さな店なんで品揃え悪いなぁ。soft99にしてしまおうかな〜。でもクシャクシャになったらどうしよう… どっか別のところ探しにいこうかな…」
いかにも「近くの高校が終わってバイトに来ました。今は原付に乗ってますけど単車に興味あります!」
てな感じの店員がそっと近づいてくる。
店員:「何をお探しですか?」
私:「上塗り用のクリアーなんですけど…今使ってる塗料がdaytonaなもんで…(daytonaのクリアー欲しい。)」
店員:「クリアーねぇ…」
店員はおもむろに商品を探す。
私:(そこにsoft99のならあるよ。)
店員:「あ。これですね。」
店員が私に商品を渡す。

な、なんと!
店員が私に渡したのは「FRP用下地クリアプライマー」だったのだ。
俺がもしこれですんなり「ありがとう。」って言って買って塗装してグシャグシャになったら この店員はどう責任を取ってくれるのだろうか。どうせいろんな理由つけて無視するだろうな。
知ったかするのにもほどがありすぎるだろう!
自分が知らない知識ならでしゃばるな!他の店員呼ぶなりしてどうにか対処しろよ!
てめえが適当なこと言うことによって何十万ものバイクの価値がぶっ飛ぶかもしんないんだぞ!

かなり怒りがこみあげてくる私…
どう断ってやろうか。

私:「別にFRP用のやつは欲しくないし。これ『下地用』って書いてあるよ。」
店員:「あ。上塗り用のやつが欲しいんですか。」探す…
私:(言ったじゃん…(-_-メ))
店長らしき人(顔は知ってる)が飛び出してくる…
店長:「上塗り用のクリアーはこれ!ごめんね!」
こんなことがあるとコイツまで怪しくなってくる。(もともと妙にフレンドリーな人なんだが。)
ちゃんと「Daytona製品」の「上塗り用クリアー」であることを確認して購入。

やはりガソリンスタンドと用品販売系の店員はかなりあてにならんことがよくわかりました。
(もともとあてにしてないけど。)
本当に今回は自分がある程度の知識を持ってる人間でよかったと思います。
まじで知らない人だったら騙されて買ってたかも…
もうこの店に来ることはないだろうな…
気を取り直して薄塗りパテを600番でヤスリがけします。
本当は1000番以上がいいそうなのですが作業時間短縮のため…
ここではかなりこだわって指で本塗装から触っても段差がわからないくらいにまで磨きます。
またまた本塗装を傷つけてしまいますが気にしない!(ここまで来たら後戻りできない!)
くどいようですが脱脂をして黒の塗装をします。
ここでのコツは一度に厚塗りしないこと!
1秒間に30cmくらいのスピードでスプレー缶を流します。
塗料はすぐ乾くので何回も面倒くさがらずに重ね塗りします。
この写真は2回目くらいです。厚塗りパテの部分がまだ色がしっかりついていません。
5回くらい塗り重ねました。
かなりわからないレベルまできました。
黒塗装が終わるとクリアカラーを塗ります。
なんと!このスプレー缶は1回使いきりだそうです…(1日で使い切らないといけない。)
これは1回だけクリアーを振りました。塗装と同じく重ね塗りします。(基本)
でもフラッシュをたくと…アラッ!!…ざらついてますね。
同じく5回ほど重ね塗りしてマスキングをはずします…アラッ!!
マスキングをした部分で色の段差ができてしまいました…(;_;)
これは本来の塗装部分が経年劣化(日光などで多少変色する)してできた色の差です。
プロであればそれも計算して色を調合するのですが私は大学生…
しかもマスキングが近すぎました。本来であればもっとスプレーでぼかせるくらい遠くに マスキングするべきなのですが今回は上にエンブレムがあるのでどうしようもありませんでした。
一瞬全塗装してやろうかと思いました(^^ゞ
ごまかし撮影です。曇天でガレージの中フラッシュなしで撮影しました。全然わかりません。 (カーブがちょっとゆがんでるのがわかるかな?)
目でよく見ると段差があるのがわかります(^^ゞ
上塗り用クリアーが1日で使い切ってしまわないといけないので私はやけになりました。
いろんな部品を取り外してクリアー塗りにかかりました。
かわいそうなCB(ルーク)ちゃん。持ち主にバラバラにされてます。
「やめてよ!」って言わんばかりにまた雨が降り始めました。
持ち主は長時間シンナーを吸いつづけてしまったために頭バグってるのかもしれまsen.
atお先考えzうni部品のtosおおうを始めmあした。
mおう短区のことha忘rえてしまってiます…バブ〜(*_*)
持ち主が正気を取り戻して元に戻してくれました。
ルークちゃん元気そうでなによりです。外は暗くなってしまいました。
後ろから見てもホラこの通り!
ぱっと見ーわかんないです。でもちょっと見るとわかります。
素人でここまでできたら上等な方じゃないでしょうか。プロの仕事がなくなっちゃいますから。
ちなみに新品のメータです。
全走行11kmという驚異的な嘘っぱちをこいてくれてます。(本当は5万kmくらい)
今回参考にした資料:「Soft99補修のコツ」(ホームセンターに置いてあった)
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